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    経済から読み解く! 住宅ローン金利が動く仕組み ➊

    経済から読み解く!    金利が動く仕組み

    固定金利・変動金利の選択をする判断力

     

    今は低金利だけど・・
    金利が変動する理由を知りたい

     

    住宅ローンの金利が上がると、支払いもだいぶ増えるの?

    固定金利の方が安心出来そうだけど・・
    変動金利より金利の設定が高めなんですよね?

     

    どうすればいいかわからないけど・・
    ほかの皆さんはどうしているのでしょうか?

     

    世の中の経済状況の変化、景気のバランス状況により金利が変化します

     

    大雑把な言い方をしますと
    景気がいいと金利が上がり、景気が悪いと金利が下がります

    インフレ・デフレの影響もあります

     

    金利の変動は景気や物価、為替の変動などの様々な理由が影響してきます
    世界各国それぞれの事情でも影響されることがあり、地政学的リスクと言われることもあります

     

    ところで景気とは何?
    「景気の気は気分の気」とわかりやすく解説をしている方がいました

    生きていると、さまざまな出来事により気分がいいときと、不安のときがあります

    企業が作った物の値段が高騰したり、下落したり
    輸入商品や材料が高騰したり、下落したり

    私たち消費者が物を購入する時に、それぞれのその物の価値や価格を考えて納得して購入します
    購入する物が安かった場合はうれしい気持ちで気分が良くなります
    しかし、日常生活で必要な電気・ガス・水道、食品や消耗品、どうしても消費しなくてはいけない物が高かったら嫌な気分で、この先の生活が不安になりますよね

    その物の値段がどのように世の中で変化をしているのか、
    その原因について簡略ではありますが基本中の基本を解説いたします

    物の値段が上がることをインフレ
    物の値段が下がることをデフレ
    インフレとデフレに関係する経済や金利はどのように変化するのでしょうか?
    経済の見方はさまざま、経済学者や評論家、証券会社・保険・銀行・不動産などの職種によっても見方が違いますので、今回は住宅ローンに関係する「これだけは知ってほしい」を短く解説します

    インフレとは?

    インフレとは持続的な物価上昇をいいます

    インフレには2種類あります

     

    ・ディマンドプルインフレ  
    需要が引っ張ることによって物価が上がっていくこと
    その物の人気が上がり、需要と供給のバランスで価格を上げても調子よく売れること
    企業はその分利益が増えます
    ・コストプッシュインフレ  
    物を作るときにコストが上がることによって物の値段が上がっていくこと
    輸入による原材料が何らかの原因で高騰してしまい、コストが上がってしまうことによって販売価格が上がってしまうこと
    場合によって企業は利益を確保出来ないので販売価格を値上げしないといけなくなる  消費者は余計にお金を払わないといけなくなります

    デフレとは?

    デフレとは持続的な物価下落をいいます

    需要に比べて供給の方が多い  

    物が売れない

     

    企業は何とかものを売りたいので商品の値段を下げます
    供給より需要が減ってしまうと価格を下げないと更に売れなくなってしまうので値下げをします
    そうすると商品が売れても利益は減ります
    利益が減れば企業は社員の給料を減らします
    給料が減れば買い物をしなくなります

    日銀(日本銀行)が目標を宣言してインフレやデフレを抑える

    インフレあるいはデフレになったとき、何とかそころから脱出するための「インフレターゲット」という金融政策があります。その国の中央銀行、日本で言えば日本銀行が「1年間の物価上昇率をこの範囲内に留めようと努力します」という目標を最初から国民に向けて発表し、そのためにいろいろな努力をする政策のことです。

     

    あくまでも大雑把な表現です  ほかにも金利が変動する理由は多々ありますが、ここでは基礎の基礎の説明になっています。お金の量を増やして調整する金融政策や、株価の変動などの影響もあります

     

    景気が悪くなると物が売れなくなります 

     

    景気を良くするために各国の中央銀行(日本では日本銀行)は金利を低く調整し、購買意欲や投資の気分が上向くように考えて物が売れるようにします  
    金利が低いと、企業はこれをきっかけに会社の設備投資を考えてお金を借りて設備投資をします  
    個人も金利が低いから住宅を買おう、車を買おうという気になります
    金利が高いとお金を借りる人は減りますので金利を下げます
    これを利下げといいます

     

    日本の場合、日本銀行(中央銀行)の金利に関する経済見通しや、金利の動向を見守りましょう

     

    日本銀行3つの役割

    銀行の銀行 ⇒ 一般の銀行が預金をする
    政府の銀行 ⇒ 政府に入ってきたお金を管理
    発券銀行  ⇒ お札を発行する

    日銀は国債などを一般の銀行に対して売買し、世の中に出回る資金量(お金)を調整することで景気や物価を安定させようとします
    このように日銀が景気や物価に影響を与えようとする政策を金融政策といいます

     

    最長35年の返済期間  世の中で様々な出来事が起こります

    金利が変動する理由に関する重要ポイントです
    お金の流れと関係する経済の仕組みを知る
    お金の流れは経済の状況で変化します

     

     

    景気が悪くなると

     

    ・景気が悪くなると日本銀行(中央銀行)は国全体のお金の量を増やします【量的緩和】
    ・金利【政策金利】を低く調整して、個人や企業がお金を借りやすくします
    ・経済活動が活発になり社会全体でお金の動きが良くなるようにする
    ・金利を調整することによって企業が設備投資をしやすくなる

     

    設備投資したことにより更に利益が増えれば社員の給料が昇給、その社員が買い物をすることで消費活動が増えて物が多く売れるようになり、物が売れた会社の利益が増えるとその社員は購買意欲が高まり、住宅購入を検討する気持ちに余裕がでてきます

     

    景気が良くなると不動産物件も売れるようになるため、人気エリアでは物件の価格も上昇します

     

    日本銀行(中央銀行)は16年2月にマイナス金利政策を導入しています
    日本銀行(中央銀行)の当座に、各銀行が預金をしていた場合、そのお金に金利かかるので、だったら企業や個人に低利子でもお金を貸した方がいいことになります

     

     

    景気が良くなると

     

    景気が良くなると各国の中央銀行は、国全体のお金の量を増やすことを少しずつ調整(テーパリング)
    景気が良くなりインフレになり、それを調整するために各国の中央銀行は金利を上げることを考えます
    景気がいい時に少しずつ金利を上げていき、今度また景気が悪くなったときの為に金利を下げて調整出来るように考えます

     

     

    世界ではどのような動きがあるのでしょうか?

     

    2022年2月  アメリカは景気が良くインフレが加速しているので、中央銀行(FRB・米連邦準備制度理事会)は少しずつ金利を上げていく考えのもと、一年で数回0.25%想定の金利を上げていくとされています  パウエル議長が記者会見などで発表する内容によってアメリカではダウ、日本では日経平均株価が影響され、下振れや乱高下になる場合もあります

     

    新聞に掲載されている記事の一部を抜粋してご紹介します

    【緩和縮小を急ぐ中銀が目立つ】

    米国(FRB)
    インフレ抑制へ3月にも利上げ開始 引き締め加速も
    ユーロ圏(ECB)
    段階的に緩和縮小へ 市場で年内の利上げ観測が浮上
    1月のユーロ圏の物価上昇率は市場予想を大幅に上回り過去最高の5.1%となった
    英国(BOE)
    2会合連続で引き上げ
    量的引き締めも
    政策金利を年0.5%前回2021年12月から追加利上げに動いた インフレが「一時的」との従来の見通しから一転、想定より長引く恐れが上回ったため
    12月の英消費者物価指数は前年同比5.4%の上昇
    豪州
    量的緩和の終了決定
    カナダ
    3月にも利上げの公算
    日本
    金融緩和を継続

     

     

    【欧州の中央銀行が金融緩和策の修正を迫られている】
    英イングランド銀行(BOE) は3日、インフレ抑制のため追加利上げや量的引き締めに踏み切った。欧州銀行(ECB)も年内の利上げ観測が浮上し、米連邦準備理事会(FRB)など世界の主要中銀が相次ぎ緩和縮小にカジを切る。 2022年2月4日の新聞の記事より

    このように常に世界経済の動きがあります

    経済活動が活発になり過ぎて物価の高騰になりすぎないようにインフレを抑制します

     

    物の需要と供給のバランスで、需要より供給が多くなると価格が上がりインフレになる

    インフレになりすぎると中央銀行は対策として物の値段が過度に上がらないように金利で調整します

     

     

     

    このような経済の動きを知ることで住宅ローンの返済期間の35年間、変動金利や固定金利の選択を考えることになります

     

    景気とお金の量の関係を考えてみましょう

     

    景気が悪いときにはお金が世の中に出回らないので、お金の量を増やしてやればよい。  反対に景気が良いときには世の中に出回っているお金の量を減らせばよい。
    日銀は景気が悪いときには世の中にお金が出回るように、銀行の持っている国債などを買ってあげる。 すると、銀行には国債を売ったお金が入る。 このお金が個人や会社に貸し出すことのできるお金になる。
    このとき、貸し出す資金量が多いと金利は下がるのでお金が借りやすくなる。 したがって世の中にお金が出回り、景気が活発になる。
    反対に景気が良くなりすぎると世の中にお金が出回りすぎ、物価が上昇する(インフレーション)。 景気が良すぎることもいいことだけではない。
    そこで、日銀は持っている国債などを銀行に売り、銀行の持っているお金を回収する。 お金が回収されるので銀行の貸し出す資金量は減り、金利が上がるのでお金が借りにくくなる。 すると世の中に出回るお金が減るので景気は落ち着く。
    この日銀と銀行の国債などの売買を公開市場操作という。 公開市場操作は金融政策の主な手段。 景気を安定させることは日銀の中央銀行としての重要な仕事の一つ。

     

     

    あまり考えすぎても気が重くなります

    住宅購入は重要項目は確実に抑えて、自分自身で良い悪いの判断が出来るようになると前進します

    住宅ローンで実際金利が変わるとどのくらい金額に差が出るのか 【経済から読み解く! 住宅ローン金利が動く仕組み ➋ 】の記事で試算していますので、ご参考にしてください!

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