住宅ローンに関する失敗談

失敗事例 不動産・住宅営業の実務でこんな失敗がありました

住宅購入や戸建建築では完成までいろいろな専門の職種が必要になります
・土地購入や住宅購入では宅地建物取引士
・土地の測量の土地家屋調査士
・土地の所有権移転の登記をする司法書士
・プラン作成の設計士
・注文住宅に関わる基礎施工
・大工 屋根 サッシ 住宅衛生設備 電気工事 内装など・・・

その職種の中で失敗が起きてしまうと、修正や訂正に時間がかかったり、実際にお客様は希望の物件を購入出来ないなどの迷惑がかかってしまいます

今回のお話しは金融機関の職員、住宅ローンの担当者や公務員の担当者、私も、もっと確認する方法もあったんじゃないか?

専門の職種でも担当者ごとに、持っている知識や経験により差があります

事例をもとに、同じような失敗が起きないように事前に知ることにより防げることもあると思います
・銀行担当者でも、借入限度額を間違える

ある銀行の方から当方へお客様のご紹介を頂きました

その担当者へお客様のローン可能金額を事前に確認 具体的な金額の返答を頂いたのでその予算で物件を検索してその後内見 そして購入物件が見つかりました

売買契約の段取りの最中に、住宅ローン専門の担当者に再度融資金額を確認したところ・・

最初の段階で単純に返答された金額は担当者の”年収の数倍”との根拠で、詳細な金額の計算や諸経費の金額を計算していなかった為発生してしまいました

大手銀行からのお客様のご紹介で、住宅ローンの融資の限度金額がはじめの段階で提示があったので、その金額をもとに予算を更正していましたが・・

融資可能金額は詳細に計算をしないと正確な金額が出ないので、単純に年収の何倍との返答は正確な金額の算出の根拠になりません
銀行からのご紹介でありましたのでローンについては安心してしまったこともありましたが、私も、もう少し突っ込んだ確認をしていたら、お客様に迷惑がかからなかったのでは・・?
・公務員の住宅資金借り入れの限度額を間違えられた

公務員の方が物件を探すにあたり、住宅融資担当課の方に事前に融資についての可能条件や借入れ可能額を確認しました

いままでの勤務年数や状況により具体的な金額の返答を頂きましたので、その予算で物件を検索して、その後内見 そして購入物件希望物件が見つかりました

今の年収では希望金額までの融資は無理なことになってしまいました
かなり購入希望が高い物件でありましたが残念ながらあきらめることになりました

融資の担当者に詰め寄ったところで何にも解決は出来ないので、予算を減額して別の物件を購入することになりました
残念で複雑な気持ちで住宅を購入することになりました
・上場企業勤務の方が勤務先の財形を利用

上場企業勤務の方が気に入った物件があったので、勤務先で積立てをしていたおかげで有利に・・・?

無担保な融資を優先的に受けられるので即契約し購入となりました

購入後の最初の確定申告で、住宅取得控除の申請を税務署に行なったときのことです

と税務署員の返答

なぜ? 理由を聞くと、

ことが理由とのこと・・・

無担保の場合、登記簿謄本の乙区に担保設定の登記はされていません

銀行の返済明細や住宅ローン契約書や金銭貸借契約書で対応をお願いしましたが、税務署からは否認されてしまいました

住宅ローン控除が受けられなくなったので数百万円の控除がゼロに・・・
・団体信用生命保険の病状の判断を間違えた

ほしい物件を買い逃してしまった

数年前は団体生命保険に加入することはたしかに厳しい状態でした

しかし治療技術の進歩や病状の経過結果からその病状場合でも現在は団体信用生命保険に加入出来、住宅ローンの審査に影響は無いとされますが・・
病状が進行している場合であっても加入可能な種類の団信がありますので、その場合は絶対に保険会社へ確認しないといけません
・保証協会とはなんでしょうか?
・銀行の住宅ローンの判断基準には何段階かあります
②年収に若干の不足はあるけど勤務先の信用度が高い
③年収と勤務年数から審査の判断が難しい部分はあるが、否認でも無い

審査は厳しいが、銀行は住宅ローンの返済が滞納される可能性を考え、保証協会をつけて銀行のローンの承認をする場合があります

その場合には100万円につき2万円台の保証料で、たとえば3000万円台の融資の場合には約60万円台の保証料を購入者が負担することになります

万が一滞納が発生した場合にはその処理は最終的に保証協会が負担するので銀行に損害は受け無いと思いますが・・
・親からの援助を自己資金としてかっこつけた

大金の援助を親から受け購入
不動産担当営業に資金計画の時に自己資金としてそのことを告げず住宅を購入し登記しました

贈与を一定の割合以上を受けたにもかかわらず、一人の名義に登記をしてしまうと、後の税務調査で贈与税の指摘を受ける場合があります

その場合は必要に応じて不動産登記は持ち分登記が必要になります
それを訂正する場合には登記の錯誤と税務署に修正の申告が必要になります
・重要項目のまとめ
希望物件が出てきたときに買いそびれないように
購入決断時に円滑に購入手続きが出来る状況にすることが出来るか?
今後に有効な家族の補償と、現在の無駄な補償の確認、将来高齢になった時に有効な保険の補償内容などの無駄な保険を見直すことで住宅ローンの返済を増やせたことにより今一度の購入価格の再設定

住宅購入にはたくさんの知識と、その確認が必要になります
しかし、ひとつでも不備や失敗があると話が進まなくなります

担当営業も失敗談を知りことで事前に防ぐことが可能になります

時の変化で状況も変わります
高価な買い物を気持ちよく完結するためには重要な項目ですね